馬追百瀬農園は、2014年春、北海道千歳市で夫婦ではじめた農園です。舞台音響を生業に国内外を飛び回ってきた夫は、ひとつの土地に腰を据え、机仕事ひとすじで食べてきた超インドア派の妻は、ハードコアな体力仕事に飛び込んで。ゼロからはじまったこの新しい日常、まだまだ生活も仕事もたいへんにとっちらかっていますが、日々、手足を動かしながら、私たちはすこしずつ暮らしを積み上げている最中です。
野菜は食べるものです。野菜を口にする手前の、それほど遠くないところに、野菜を作る畑と、作っている人間がいます。
就農する前は街で暮らしていた私たち、当時は(もちろん)消費者で、八百屋での買い物も、ちょっとした料理も、おいしい食事も、日々のなかで大切に楽しんできました。
ただ、畑で作り手となった今は、当時の自分に、その野菜を育てた畑と作り手が、実は意外なほど近くにいることにも気づいてほしい、こっそり教えにいきたい、と思います。
馬追百瀬農園では、店頭への出荷だけでなく、ご家庭への野菜直送を承ってきました。この箱が「畑と作り手がそこにいること」「食べている人がそこにいること」をお互いに見えやすくし、距離を埋める助けになればいいな、と願いながら、私たち自身も楽しみつつ、箱詰めしています。(2021年は、アスパラガスの発送を承っています!)
私たちの暮らす家と畑は、広さ2.4haほど、ゆるやかな馬追丘陵のなかほどにあります。この丘一帯は、アイヌのことばで、ハマナスの実(maw)が、たくさんある(o)ところ(i)と古くより呼ばれていた土地で、この音に現在は馬追という漢字があてられ、これを”まおい”と発音します。
ここは内陸の丘陵地ではありますが、かつては、海岸で多くみられる花であるハナマスの群生地であったらしい、と、その名前が教えてくれます。
縁あって、2014年の春からこの場所で農園をはじめるにあたり、農園名に、この丘陵の名前をわけていただきました。
字面から、なんだか馬が100頭くらいいそうな印象をあたえる馬追百瀬農園(まおいももせのうえん)ですが、そんなわけで、馬はまだいないのです。
馬はなかなか難しいと思いますが、敷地のどこかに少しだけハマナスを植えたいなと考えています。これは近いうちに実現させたいです。
2024シーズンの栽培作物は以下のとおりです。
とれたての野菜はどれも光っていて、カラフルで、とても綺麗です。たくさんの人に、新鮮なうちに手に取ってもらえたら、ほんとうにうれしいです!
2024シーズンは、以下のお店に出荷しています。
見かけたときに、お、あるある、と目にとめていだだけたら、とてもうれしいです!
馬追百瀬農園
〒069-1184 北海道千歳市新川1877-9
札幌市内から帯広方面へ向かう国道274号線沿いにあります。
※敷地内での野菜直売は行っておりません